四十になると必ず四十肩になるとは限りません、五十肩にしても同じ事が言えます。
今回は三十代の女性が四十肩になってしまったのか?と少し落ち込み気味に来店されたときのお話です。
さぁ、肩の痛みの原因とは?
左上腕骨(本人が肩と示す部位)を後方へ動かすと痛くなるという症状で来所のAさん女性。
本人はまだ30代なのに四十肩になってしまったかと悩んでおられます。
ここ一週間は、左足の人差し指が曲がらなくなることがあったようで、
その指が曲がらない間は、上腕の痛みは消えて、指が曲がりだしたら、
再び上腕の痛みが出るということがあったそうです。
打撲歴としては学生時代に足首をバスケットボールで何度も捻挫。
そして数年前に野球ボールが左の親指と人差し指に当たったことがあるとのこと。
まず足の人差し指が曲がらなくなったという情報を元に、
仙骨に歪みがある事を推測し確認しました(HSTiでは足の指と仙骨との強い関連性をこれまでの症例、
改善例から確信しております)。
そこだけを見るのではなく、頭部から足先まで立位、座位、うつぶせで歪みを読んでいくと、
胸椎上部、肋骨上部、仙骨、尾骨、腸骨の歪みに加え、左足首が内側に大きく歪んでいることなどを確認しました。
私が目をつけたのは腸骨。腸骨の右側が上後方に変異し、なおかつ内側に回旋しているのです。
そして尾骨が圧迫を受けて大きく歪んでいました。なんで肩が痛いのに腸骨をにらんだのかと言いますと、
何度も重ねた捻挫や、野球ボールが当たった足指の衝撃による歪みによって、身体がバランスをとり、
学生時代から今日までの間に腸骨に歪みをため込んでいたのでしょう。
腸骨といえば、骨盤の両サイドを担う下半身の側頭骨のような所です。
ここが、ねじれてしまえば上半身にまで影響を及ぼすことはいうまでもありません。
背中や肩の痛みの原因も下半身の歪みが原因だと推測した結果の判断です。
さて施術の開始です。
うつぶせで左腸骨の前側から下前方変異をブロックをセット。
そして尾骨と関連する腸骨の内側の回旋と上後方変異を
HSTi4号機でかき出すようにセットし、尾骨の上後方変異を一号機でセット。
次に足首、ここは地面に最初に接する体のバランスを左右する重要な場所。
腸骨の歪みによって内側に入り込んでいた仙骨の右上後方変異のセットをしながら、
バスケットボールで捻挫を重ねたり、野球ボールで打撲した左足の距骨と腓骨と腫骨の歪みを確認していき、
複合でセットしていきました。
その後、肋骨や胸椎の歪みは小さくなっていきましたが、まだ胸椎上部でねじれは残っていました。
ここにきてやっと仙骨の2番の上後方変異をセットしました。だいぶ主訴の痛みが軽くなったようでした。
本人曰く「腕と足って関係あるんですかぁ?おもしろいですね」と笑っていました。
足首を施術したので、最後に肋骨下部をチェックしていき、関連する骨でもあり、
歪みの大きくでていた肋骨下部を上後方変異でセットして終了。
40代だから四十肩、50代だから五十肩 になるというのは考えなくていいと思います。
肩の痛みを『起こす原因の歪みがなければ、痛みという結果は消える』、
この一文を少なくとAさんは体感して頂けたと確信しています。
だって肩が痛くない、40代50代の肩なんてたくさんいらっしゃいますよね。
だからアラフォー世代の皆様、あきらめないでほしいのです。
沖縄県浦添市 HSTI骨格調整シャトル・ケア 當山 貴史