2010年夏の甲子園 沖縄 興南高校と福島県の聖光学院との対戦中、
9回表2アウトのところで、シャトル・ケアの戸が開きました。
日頃この辺りを車でよく通ることが多いというお母さんに連れられ、
野球肘の痛みに悩む、真っ黒に日焼けした一年生エースが前触れもなく現れました。
真っ黒に日焼けした一年生エースが野球肘の痛みを訴えて前触れもなく現れました。
最近、球が走らない、右肘が痛い、左ふともも痛、背中に歪みがあり側弯症と診断歴あり、骨盤の歪みを自覚。
本人を出産されたお母様もご一緒なので打撲歴を探る上ではとても好都合でした。
出産時の様子から今までのエースの打撲歴を聞き込んでいくと、帝王切開。それ以外に打撲はないとのこと。
(むむぅ?箱入りですか?)と心の中で突っ込みながら肘の痛みや太ももの痛み、
加えて側弯症といわれる程の歪みがあるという結果から考えると、
必ず原因があるはずなので辛抱強く話を聞いていきました。
しばらくするとエース君が話し出してくれました。
「そういえば、3カ月前に自転車に乗っていて、車にひかれた。
その時、右足をタイヤに踏まれながら右肩と右腰をひかれたので痛かった。
そして左肩から地面に転びました。」
左太ももの痛みはその後から出始めたそうです。
(全然箱入りではないな)等と突っ込む暇もなく頭の中ではたちまち
『打撲Gメン2010』のテーマソングが流れだします(笑)。
踏まれた右足首や太もものねじれ、肋骨上部の左右からの衝撃による歪みの確認。
そして骨盤の確認などをしていきました。将来このエースが甲子園で活躍するためにも
慎重に歪みを取り除くことが必須です。
まずは肋骨三番と四番の横ずれを確認しましたが、痛くてさわれません。
右からも左からも触ると痛みます。視点を変え、骨盤まで下りていき、
仙骨の三番に左方向への横ずれを確認しました。
この施術後に肋骨の4番が施術可能な状態になりました。
その後、右横への変異を調整したあと肋骨三番の痛みもとれてしまいました。
ここでエース本人にシャドウピッチングをして頂き、肘の痛みがなくなった事を確認することができました。
最後に足首へ。
車の前輪に踏まれ、固定されながら、自転車ごとひかれたわけですから
かなり右脛骨の内果に激痛を伴う内側への回旋があります。
腓骨と脛骨との関係を吟味しながら調整した結果、足首の痛みはなくなり、太ももの痛みは軽くなりました。
今回は突然の訪問だったため、次のお客様が来店されたこともあり
施術はここで終了。
しかし、エースはフィジカルとメンタル面を強くするためにも
シャトル・ケアに通うことを決断してくれました。
体の不調には原因があり、その原因を紐解いていけば
結果として不調は無くなると短時間ながらにも感じ取ってもらえたようでした。
「先生、メンタル強くしたいんだけど、骨の調整で良くなる?」
彼は帝王切開で生まれていることもあり、それによっての頭骨の歪みは少なくありません。
だからはっきり断言しました。
「体の歪みを戻していくと、脳も体もリラックスできるから
心の状態をマイナスからプラスにもっていくとができる。
そして、これからは失敗したらどうしよう?とか駄目なんじゃないか?
という考えを頭の中から追い出して、
絶対できるという気持ちを当たり前にもって、生活してみてね」
とアドバイスをしました。
そして「愚痴を吐かないで」と伝えました。
まるで僕が 開発者.比嘉先生に言われた事をそのまま伝えてるような、
そんな不思議な気分な夏の午後でした。
骨の歪みを調整することで体も心もベストコンディションにしていくことは、
人生を楽しくしていくベターな方法ですよ。
エースくんが、これからも活躍することを楽しみにしています。
読んで頂きありがとうございました。
沖縄県浦添市 HSTI骨格調整シャトル・ケア 當山 貴史