頚椎ヘルニアで来店された方の症例です。この首というところは、
身体の部分でも細くなっているところなので、直接打撲したという方は
実は少ないというデータがあります。
それではなぜ首は痛くなったり、頚椎ヘルニアが起こるのでしょう?
どこか他に原因があるのでしょうか?
突然電話がなり、「首が痛いので、今からいきます!」と唐突に始まったTさんとの関係。
この日は予約が埋まっていましたので、当店が完全予約制であることや、
あまり絵柄の入っていないやわらかい素材の服装で着て頂きたいということ、
そして幼い頃から今までの打撲歴や身体に受けた衝撃の事を思い出して
箇条書きにしてきて頂く事をお願いして、後日に予約をとらせていただきました。
数日後、Tさんと初対面。電話の印象に比べてもう少し穏やかな面持ち。
これまで首が痛くて、病院で頚椎ヘルニアと診断されマッサージや整体、カイロや鍼、
そして病院での牽引と色々試したそうですが、なかなか症状が改善されなかったようです。
両手の親指と人差し指にしびれと、肩凝りもあるそうです。
Tさんはこんなメモを書いてきてくださいました。
●中学生の時に、1メートルの高さから逆さまに落下して、頭頂骨を強打。
●19才でバイク事故で右側頭骨を強打。
●20才で天井の低いところで頭頂骨と後頭骨を強打しています。
首が痛いのに首を打った記憶はありません。
頚椎の歪みもあるのですが、直接の原因ではなさそうです。
頭を打っているので頭の歪みをチェックしていくと、
側頭骨の右と左でかなり回転のような歪みがありました。
その影響で頬の骨が左右で対照ではなくなっている事を確認していただきました。
後頭骨にも大きな歪みがあります。首や肩、
視力にも大きな影響を与えていることが推測されます。
身体全体をチェックしたあとさっそく施術に入ります。
側頭骨の左右のずれをHSTi2号機と重りを使ってじんわり戻していくと、
「気持ちいい」とご本人。家ではあまり眠れないようで、これなら眠れそうだとおっしゃっていました。
眠れない症状の場合、首の骨、頚椎に歪みがある場合があります。
Tさんは首が痛くて来所したわけですから腑に落ちるエピソードです。
こういう具合にお客様の言葉を聞き流さずに私は頭とカルテにインプットしていきます。
そうしていきますととお客様お一人お一人の施術プランのストーリーがどんどん展開されていき始めます。
その後反対側の側頭骨を調整したあと鏡を見ていただいたのですが、
右と左の頬骨が奥様も感心されるほど対照性を取り戻しました。
そして、やはり主訴の首の歪みにも変化が生じていたので、
そこで頚椎の5番と6番を調整し、この日は施術終了。
施術後、
「首もすっきりしているけれど、新聞が読みやすくなっているよ目がすっきりしている」
と嬉しいコメントを頂ました。
施術をしながら、歪んだ方向の逆方向から骨を戻していくと、痛みもなくきちんとした位置に骨が戻ってくれて、
なおかつ痛みや症状も改善するんですよと説明しましたら、
「なるほどぉ~、言われてみれば今まで痛いところを自分で強く押していたよ。単純なことだけど
なかなか気付かないことだね~」とご理解してくださいました。
このようにお客様が、スムーズに理解していただくと、脳は身体を戻す方向に働きだします。
そして、私たち骨格調整士と意識的に同じ方向を向く事が出来たときに、
そのお客様の改善するスピードはどんどん速くなっていきます。
治ろうとする力も自分の気持ちしだいなんですね。
Tさんは素直な方なので、どんどん改善されるはずです。これからが楽しみです。
沖縄県浦添市 HSTI骨格調整シャトル・ケア 當山 貴史