今回の症例はバンドで音楽活動をしドラムやベースギターを演奏する方Aさん
20代男性の腱鞘炎について報告させて頂きます。
お身体の悩みがあると楽しい趣味や仕事も楽しむのが困難になってきます。
そんな方々に参考になればと思い、今回の症例を紹介致します。
手首の痛みや腱鞘炎はパソコンユーザーにも多いのでぜひご覧ください。
今回の症例はバンドで音楽活動をしドラムやベースギターを演奏する方Aさん
20代男性の手首の腱鞘炎について報告させて頂きます。
大好きな音楽であるにも関わらず、演奏するのが苦になってしまっているAさん。
はやくその痛みから解放させたいという衝動を抑えつつ冷静にお身体の歪みを
さがしていきます。
Aさんは、出産時には双子でお生まれになり帝王切開が施されたそうです。
ご本人は息をしていない状態で生まれ、保育器の中で過ごした経験もあるそうです。
打撲歴は
●7才の頃、転んで頭をうった。
(はっきり場所を覚えていない)
●7才の頃、祖父が運転する車で事故にあった。
●7才の頃、窓を拭いていて足をすべらせ、後方に転落し
後頭部強打。
●2009年に追突事故を起こした。(シートベルトあり)
●15才の頃、バスケットボールのプレー中に、
突き指をした。どの指かは覚えていない。
私のこれまでの施術経験の中でギタリストやベーシストやドラマーには共通する歪みがあります。
いずれも手首を酷使する楽器ですから、手首を始め腕、腕と上腕骨のつなぎ目(※1)の橈骨、尺骨の歪み、
特に(※1)は外側に開いたような歪みがみられ内側から外側に軽く刺激を与えるだけで強い痛みを覚えます。
上腕骨では、しぼったタオルのようにねじれている事も多く見受けられます。
そして、ドラマーには該当しないこともありますが、わき腹に楽器のボディがぶつかる事が多いため、
そこの肋骨が変形している事も多くみられます。
上記のように打撲歴だけでも身体に強い影響を受けているのに加えて、
このような歪みを持つ傾向があるため首にも強い歪みが予想されます。
楽しむためのはずの楽器演奏がAさんにとって苦痛を伴うものになってしまい、
ここ半年はドラムは叩けていないそうです。
症状としては、
●左右の手首の痛み (腱鞘炎)
●手のひら、指先のしびれ
●首の痛み
●腰の痛み
●めまい
●頭痛
●目が疲れやすい
●ここ一年体がすごくだるい
●喘息
●アレルギー性鼻炎
●中耳炎
●気管支炎
思い出せる打撲がここまで多いとやはり症状の数も顕著にあらわれるようです。
本人のご希望でお身体のだるさと手首の痛みを優先させ改善させて欲しいとの要望が
ありました事も付け加えておきます。
2010年の10月から当店に通われておりますが、初回の施術は、側頭骨の歪みと頚椎、
そして手首に深く関係のある肋骨7番の施術、腰椎という順に進めていきました。
二度目の来店で首の痛みが軽くなり、骨盤、仙骨、ぜんそくにかかわる肋骨上部に加え
バスケットボールのプレー中に捻挫してしまった足首の施術、そして手首の施術に着手。
なぜ足首の施術を行ったのかを説明しますと足は身体の部位で一番初めに地面に接するところです。
ですから足首に大きな歪みがあると足元がしっかりしていないため、体幹自体が不安定さをもち、
いくら腰を施術しても腰痛がぬぐえないことがあるからです。
腰や骨盤が不安定であるという事は、上半身の歪みにも大きく影響を与えるため、
身体のだるさをとるためにも必須であると考えたために施術させていただきました。
三回目の来店時には、ベースの演奏時の肋骨への圧迫によるものとみられる変形を施術。
この歪みは肝臓を圧迫してしまうのでお身体のだるさと深く関係があるところです。
その後の来店時にAさんから
「今週はだるさが消えて、首も楽になりました。まだ手首の痛みはありますが、楽になってきています、
こんなに身体が軽いのは久しぶりです、骨ってすごいですね」というコメントを頂きました。
前々回に足元から安定させていった事も功を奏したようでとても安心しました。
その後、肋骨の上部にささるようなちくちくとした痛みと息苦しさが出たりもしましたが、
帝王切開による頭部の歪みの施術、肋骨3番、頚椎の目立った歪み、上腕骨、橈骨、尺骨の施術を
丁寧にすすめてきた結果、先週の3月中旬、ついに長い間苛まれてきた手首の強い拘束感がほどけてきたのです。
先日の施術で上腕骨のねじれ、上腕骨と橈骨、尺骨の付け根の部分の施術、手首、手根骨の施術のあとは
痛みから解放されているというコメントを頂きました。
この五ヶ月間を振り返ると時間はかかりましたが、ご本人が頑張って通い続けて頂いたお陰で、いい結果を
得ることができました。疲れやすい身体も変化してきているようで彼の伸び伸びとしたステージでの活躍を心より
応援しています。
長い文になりましたが、手首とだるさにフォーカスしているので、他の症状についてあまり触れておりませんが、
手首やだるさを改善させるためにそこ以外のいろんな部分を施術してきました。
このように、すべての骨は関わり合いをもって存在しているので、それ以外の部分の症状が改善の
道を辿っていることにもお気づき頂ければ幸いだと考えます。
沖縄県浦添市 HSTI骨格調整シャトル・ケア 當山 貴史