30代男性。顎関節症を初めとして、たくさんの症状をかかえてお越しになりました。
「顎がジャリジャリと音がして、顎の開閉の時にカックンとなるんです。頭もずれている感じで気持ち悪い。」というHさん。
打撲歴を確認しても「顎をぶつけた記憶はない」とおっしゃいます。Hさんの顎関節症は何が原因で起きているのか、原因を探っていきます。
【Hさんの初回お越しになった時の症状】
・顎関節症 ジャリジャリと音がして、顎の開閉の時にカックンとなる
・耳鳴り
・右足首の痛み
・右上腕骨が痛い
・腰痛
テニス、スノーボード、サッカーなど、スポーツ万能のHさん。スポーツマンは、やはりそれに伴いケガや打撲も多いもの。大きな衝撃の伴う打撲歴、Hさんにもたくさんありました。
【Hさんの打撲歴】
・サッカーで右足首を捻挫(内側にひねる外反捻挫)
・出窓の下から立ち上がった時に後頭部を打撲
・サッカーでオーバーヘッドキック→腰をうった
・スノーボードで転びお尻をうった
・サッカーでもお尻をうった
骨格の歪みをよんでいきます。
まずHさんをパッとみただけでも、お顔も身体も左右対称ではなく全身の骨格の歪みが大きな状態であることがわかります。
側頭骨も大きく左右で回転した歪みがあり、それと同時に顎も左右で大きくずれていました。
Hさんの場合は、初回、側頭骨を調整後、関連する場所の調整、そして股関節の調整も行いました。(顎は施術していません)
施術2回目。「歩いたり座ったりしていると調子が悪くなる、右足捻挫の所が気になる」とのこと。確認すると主に腰回りと足に骨格の歪みがありました。
そこで、お尻を打った時に歪んだと思われる尾てい骨と、尾てい骨と関係の深い、2−6−9−12ラインの骨を調整。
右足首を捻挫した時に歪めたと思われる、骨格の歪みも調整。くるぶしはもちろんの事、捻挫は足根骨も大きく歪ませるので、足根骨も調整しました。
足根骨はアゴや側頭骨とも関連の深い場所という事が、HSTi骨格調整の理論の中でわかっています。
足は身体の中でいう土台(基礎)の部分。全身でバランスをとる時に、歪みはどちらかというと上方に逃げやすいので足が歪んでいると全身に及ぼす影響も大きいのです。
2回目も顎の施術は行いませんでした。
施術3回目。今回も顎の施術は必要なさそうなので、行いませんでしたが、
腰回りの違和感や右足首の痛みなどはまだ残るものの、「顎関節症が楽になって、カックンとならなくなった」という嬉しいご報告をいただきました。
Hさんの場合は、顎自体をぶつけたりした記憶はなく、実際に顎の骨を調整しなくても、顎関節症が改善されていきました。
顎がぶら下がっている側頭骨が大きく歪んでいた事で、顎に不調を感じていたようです。
顎は側頭骨にブランコのようにぶら下がっています。顎関節症の方は顎の骨だけでなく、側頭骨が重要な調整箇所となります。
また、顎と大きく関連する、足根骨の調整もいい結果につながったようです。埼玉県川越市 HSTI・AZU骨格調整所 番場あずさ