「阪神大震災の時に被災して、タンスの下敷きになった母が居るのですが、足のしびれがあるようなので、今度こちらに一緒に伺いますね。」
神戸に住んでいるお母様が1ヶ月東京へ来るとの事で、ご一緒に予約をいただきました。HSTIでは何年も前の怪我までさかのぼり、何故症状がでているのかを追求していきます。何年も前の打撲が原因で足のしびれがでてしまったエピソードです。
「こちら、干し柿の作者です!」
以前、大変美味しい干し柿を頂いたAさんがお母様を連れてお越しになりました。
「朝、腰痛がすごいのね。だけど、動いている内に昼間あたりから、楽になって、今はだいじょうぶなの。だけど、朝がね・・・。阪神大震災あったでしょ?あの時にね、タンスの下敷きになっちゃって・・・。奇跡的に頭は打たなかったのよ~!でも顔から下が下敷きになって、まったく動けなかったの。」
A「腰痛が出たのはその後からじゃない?」
「そうね~。確かに震災の後に腰痛が始まってるわね・・・。
はいていたズボンの裾を上げて、膝下の外側を指して、
「ほら、ここだけ凹んでるでしょ?右の膝から足先までが痺れるの。」
「ホントですね・・・。」
A「いびきをする時としない時の差がすごく激しいんですよ。おとなしく寝てるかな~、と思ったらいきなり、すごいいびきをしたりするんです。」
「そうみたいね~(笑)」
頭蓋骨、肋骨と確認していくと・・・全身に歪みがあります。ですが、身体はしっかりと調整して欲しい場所を訴えています。立位、座位、伏臥位(うつ伏せ)、さらに揺らした後で変わらない歪みを探します。側頭骨に回転している歪みがありました。歪みの説明をすると、
「あら、そうなの~・・・。これってなおるのかしら?」
「なおるっていう言葉はお医者さんじゃないから言えないのですが、骨を元の位置に戻していきますね!」
初回の施術が終わった後、戻した骨とどういう風に歪んでいて、どういう風に症状と関係があるのかを説明します。
「そう~!!何か変わったかしら??」
A「今はわからなくても後でわかるよ。」
「そうなの~?」
お話をされる時はいつも笑顔で素敵です。満面の笑顔のまま帰っていかれました。
1週間後、また素敵な笑顔でお越しになりました。
「何か変わった事はありますか?」
「う~ん・・・。あんまりわかんないのよね(笑)なにか変わったかしら??」
A「そういえば、いびきの掻き方が変わりました。以前ほどひどくないです。」
「そうなの??自分じゃわからないものね~(笑)?」
「そうですね(笑)」
脚が捻じれながら複雑に歪んでいます。この日は脚の調整から始めました。
「下敷きになった時に動けなくなって、
どうにか出ようと必死に動く脚だけモゾモゾずっと動かしてたのよ~。」
「なるほど~!だからですね!特に右をうごかしていたんですね?」
「そうなの。これもなおるのかしら?」
「なおるとは言えないのですが、骨をもとの位置、形に戻していきましょう!」
調整後、
「どうですか?」
「う~ん、何か変わったかしら(笑)?」
「首はどうですか?」
「あら!回る!ホントね!回るようになったね!」
3回目に来た時には、
「脚の凹みが出て来たの!」
「しびれはどうですか?」
「しびれはまだあるのね~、ここら辺(足首)が。」
「膝から足首までは大丈夫ですか?」
「え?」
「膝から足首までのしびれはないですか?」
「あぁ~!ないわよ~、痺れているのはここ(足首)から下だけ(笑)」
すでに膝の周りにあったしびれの事は覚えていませんでした。調整後、
「身体が軽くなったみたい♪しびれも軽くなったわね~!」
さらに10日後、
「痺れはどうですか?」
「まだ、あるのよ~(笑)ここ(足の甲)が痺れるのよ~!」
「ここだけですか??」
「そうみたい。他のところはもう大丈夫なの♪以前はこっちまで痺れていたでしょう?今はここだけみたいなの・・・。これもなおるかしら?」
「僕たちはお医者様ではないので、なおると言えないのですが、骨を動かせば変わるはずですよ!」
調整後、
「身体がまた軽くなったみたい!足も軽くなってきているわね!また、息子の所に来た時に伺いますね♪」
足のしびれがかなり改善され、その数日後に地元である神戸へ帰られました。その後Aさんに伺うと、
「あの後は身体の事は何も言ってなかったので、元気になっているみたいですよ。また来た時に連れてきます。」
東京都渋谷区恵比寿 HSTI東京 骨格調整所 櫻澤 健二