腰が痛いという症状を訴えて来所のAさん(女性50代)。
最近、寝ている間も腰痛できちんと睡眠がとれずにお悩みです。
さぁ、いったい何が原因でその結果として症状、腰痛がでているのでしょうか?
Aさんの腰痛のでている部分は骨盤の少し上の腰椎の部分でした。
立った状態で、腰を軸に身体を横に曲げると違和感がでます。左右とも少し痛みがあります。
病歴として29歳の頃、子宮内膜症を発症。
幾度か子宝にめぐまれたそうですが、二度は子宮内膜症の影響で
出産にまでは至らなかったそうです。
ですが、お医者様の尽力で三度目の妊娠の時には、
早産で帝王切開という状況の中、嬉しい女児を出産されています。
打撲歴を聞いていきましたら、
●5歳で、高い所から落ちて、あごを強打。落ちていたビンの破片で縫うほどの切り傷が残っています。
確認したところその部分に顎の歪みが生じています。
●10歳の頃に階段から前のめりに落下。
●26歳の時に、コンクリートの足場の不安定なところでスリッパがすべってしまい、
尾骨を強打しています。
ここでは腸骨、仙骨、特に尾骨に大きな歪みを確認しました。
●27歳、交差点から車を発進させた際に、左から猛スピードで直進してきた車に、
車の左横面に衝突されています。
以上のようにかなりの打撲の痕が身体に潜んでいることがわかります。
病歴や症状からみても骨盤の歪みは、安易に想像できますが、
交通事故による身体への大きな衝撃は身体全体がバランスをとるために
頭部にまで影響を与えていると考えられます。
さっそく施術に入っていきます。
立位、座位、うつぶせ、仰向けで確認したあと、身体を揺らしていきますと、
骨盤と尾骨のゆがみと側頭部、顎の歪みは残ります。
直接ぶつけた尾骨は身体の軸をゆがめてしまうほどですので、
方針としては
腸骨、仙骨、尾骨、大転子を調整
側頭部、肋骨
最後に主訴の腰椎に施術へという流れで行くことにしました。
うつ伏せで骨盤全体に加え、尾骨と大転子を調整。
その後、尾骨の痛みは軽くなりました。
骨盤の左側の歪みも小さくなりました。
次に仰向けで仙骨と、足首の内側への回旋(本人は覚えていませんが)
捻挫の痕のような歪みをセット。
次に頬骨の歪みと下顎、側頭部の施術を行いました。
この時点でだいぶ主訴の腰椎の痛みは軽くなり、
時間の関係上、ここで主訴である腰椎と腸骨をうつ伏せでセットし、施術は終了。
施術後に立位で腰を横に曲げる動きを確認。その時に生じていた痛みは消えていました。
加えて鏡をみて頂き、頬骨と顎の左右非対称になっていた歪みの改善を確認して頂きました。
このように主訴が腰痛である場合でも、身体を歪めた原因によっては
他の部分を施術していく事が必要になります。
ご本人も「腰も痛くないし、少し歩きやすくなった感じがする。顔のたるみもとれるのかしら?」
という次への楽しみなコメントを頂きました。
今日は、大変な思いをして出産された娘さんもご一緒でしたが、
親子一緒に身体を改善していける事を理解して頂き、次回の予約を入れて笑顔でご帰宅されました。
HSTi骨格調整でどんどん過去にあった歪みを戻して、痛みのない未来を手に入れて欲しいと願っています。