真っ黒に日焼けしたSさん30代男性のお話。最近はゴルフやマラソンをされるそうですが、学生時代はハンドボールのキーパーでご活躍されたようです。症状は腰痛。立った状態で痛い部分を確認していきましたら、腰椎5番に痛みを感じています。
腰痛の場合特によくゆがみが生じる腰椎5番の例ですね。Sさんのこれまでの打撲歴を聞いていきましたところ、
●中学生の頃に車にひかれてしまい、肋骨5番周辺を強打しています。
●21歳の頃。スポーツ中に人との接触による鼻の骨折。
●中学生の時痛めた肋骨5番を4年前に強打。バキバキなるようになった。
●20代、車を運転中に後続車に追突されたことがあるというようなことがわかりました。
これらの情報からみますと、腰を直接強打していないことがわかります。原因はどこかを突き止めていくには、やはり直接ぶつけた所に注目します。Sさんの場合、胸椎、肋骨、鼻、顔面骨、後頭部そして事故の衝撃から側頭骨は要注意ですね。
一番古い打撲は肋骨5番です、そしてこの肋骨部は主訴の腰椎5番とお互いに関連する兄弟骨とよばれる部分でした。今回の施術は肋骨5をGマスターのセットで、そして基礎テクニックで側頭骨、骨盤、腰椎という順序で進めていくことにしました。
肋骨の調整を進めていき、側頭骨を左右対称に近づけていきながらぐっすりと眠っておられました。その後に、骨盤と腰椎5
番の施術です。うつ伏せでセットする前の時点で、痛かった部分はほとんど無痛になっていました。
「あれ?ここさっきと同じ部分ですか?」
「そうですよ、直接は施術してませんけど、ここをゆがませてる背後にあるゆがみをとりのぞいたんですよ」と言いましたら、
「へぇ~、痛くないな」と言ってまた眠りにつかれました。少し残っていたゆがみを調整。
やはり、直接ぶつけた部分、つまり原因となったゆがみを優先に調整していくと結果として出ている症状はゆがみと共に収束していくんですね。
術後、付き添いでいらした方に小声で感想をおっしゃっていたようですが、お連れの方も不思議そうな表情をした後にSさんに「良かったねぇ」と言っておられました。継続して施術が必要な鼻の部分や足首の捻挫によるゆがみのお話をして納得して頂き、二人でにこやかに帰られたのでこちらも嬉しくなりました。昨日沖縄を襲った強い台風2号のあとの穏やかな天気のようなお二人でした。
本ブログを読んで頂きありがとうございました。
沖縄県浦添市 HSTI骨格調整シャトル・ケア 當山 貴史