首の痛み、事故でひざを打ったのが原因?

首の痛みを訴え週に一回ペースで来店されているAさん。「以前より、痛みもだいぶ減ってきてはいますが、首を左右に向けると首がまだ痛くて。」半年前にも首の痛みがあり来店されたことがありました。

「だいぶ前にも首が痛くて、ここに来たんですが、すぐ痛みが無くなったから、もう大丈夫だと思って行かなくなったら、またしばらくして痛くなっちゃって(苦笑)」

 

「そうですか~。まだ少しゆがみが残っているんでしょうね。確認していきましょう。」

 

Aさんは若いころ、正面衝突の大きな事故を受け、ハンドルに右ひざを強く打った打撲歴があります。その他、ねん挫や尻もちなど、数回あります。これまでの打撲歴をもとに、立位、座位、うつ伏せで確認していくと、立位の時の骨盤のゆがみが大きく残りました。

 
「Aさん、首の痛 みはもしかしたら、正面衝突の時にハンドルでひざを強く打ったこと、頭がい骨のゆがみが関係してくると思います。まず足から調整していきましょう。」
 
 
「首が痛いのに足?」
 
 
「はい、強く衝撃を受けたと考えられる箇所からスタートしていきますね。」
 
ハンドルにひざを強打したことで、ひざの上の大腿骨が後方に、脚が外側に開くようなゆがみを確認できました。ひざの裏からブロックをはさみ、脚の外側の開きを調整していきました。

脚のゆがみがあると、仙骨、腸骨も同じように外側に開くようにバランスをとってしまいます。右側の仙骨、腸骨を形を整え、関連する頭がい骨を調整してその日は終了。

次回は頭がい骨の調整していく事を告げ一週間後に来てもらいました。首の痛みの具合を伺うと、
 
 
 「足の調整をしてもらってから、首の痛みが半分になっています。」
 
 
「お~。良かったですね~。では、今日は頭がい骨の調整を進めていきましょう。」
衝突事故を受けると、小さな衝撃でも頭がい骨は相当揺さぶられます。事故の後、痛みはなくとも、頭がい骨は衝撃を記憶したままになってしまいます。Aさんのひざや首が痛くなるのも、このゆがみの記憶が症状として出てしまします。なので、身体と同様頭がい骨の調整も見逃せません。

前回の調整した、仙骨、肋骨の関連する頭がい骨と頸椎を、引 き続き調整していきました。
 
 
施術終了後、「お~、動きやすいですね~」 首を左右に向いた時の首の痛みが、ほとんど消えていました。 現在のAさんは、月に2回、身体のメンテナンスで来店され、痛みなく生活されています。
 

HSTI症例カテゴリ