「どうしても今日中に腰痛をなおしたいんです。」と急な飛び込みでいらっしゃったHさん。
お子さんが月に2回の骨格調整のボランティア【こどもBA】に通っているので、HSTI骨格調整法を既に知っている方でした。Hさんは受けるのは初めてだったようですが、こどもBAでのこどもの姿を見て「私の腰痛も良くなるかも!」と今回いらしてくれました。
「今日中になおしたいってことは、明日何かあるんですか?」
「明日、実は重い物を持たなくちゃいけなくて...」
「腰痛なのに大変です!避けられませんか?」
「避けられないんです...なので今日中に良くしないといけないんです!」
と焦り気味のHさん。
痛みはあっても避けられない仕事があれば焦るのも無理はありません。
なんとかするべく、詳しく話を聞いていきます。
「腰痛に悩まされるようになったのはいつ頃からですか?」
「出産後からなので10年前です。」
「ではそれ以前に事故や打撲はありませんか?」
「30年前に交通事故があります。その時は確か信号待ちの停車中で、後ろから追突されました。軽くですがその時に首を痛めた記憶があります。そういえばその事故の後から徐々に身体の不調が目立つようになってきました!」
「そうだったんですね。Hさん、交通事故を起こすと骨格が大きくゆがむんです。首はもちろん、ろっ骨、さらに頭がい骨までゆがみます。頭がい骨と骨盤は連携していて、どちらか片方がゆがむともう片方もバランスを取るようにゆがみます。その結果お産の時に負担をかけ、腰痛につながったと考えられます。」
スクリーニングで大体予測がついたので骨格をチェックをしていくと、頭がい骨4番、ろっ骨4番、腰の4番、骨盤4番にゆがみがあるのを確認できました。
4番と番号のついた骨は体中にあり、そのうちのどれか一カ所がゆがむだけで全身に悪影響を及ぼします。Hさんの腰痛は腰椎(肋骨と骨盤の間、おへその真裏辺り)でおこっていましたが、ここのゆがみはうつぶせの状態で身体を左右に揺らすと無くなります。ゆらして無くなるゆがみは痛みの原因ではありません。残るゆがみは頭がい骨、ろっ骨、骨盤でした。
まずは頭がい骨から調整していきます。
後頭骨4番、顔面骨4番の順に調整し、痛みを確認してもらいます。
「少し良くなってます、あ、後ろにそれる!」
頭がい骨の4番の調整で、腰椎への負担が少し軽減されました。続けて骨盤4番、ろっ骨4番の順に調整。身体を動かして痛みを確認して頂きました。
「すごい楽になってる!明日どうなるかと思ったけど、これなら大丈夫そうです。」
骨格全体の4番のバランスを良くするように整えた結果、腰椎の圧迫が軽くなり、腰痛が改善されました。
これでHさんが明日楽に仕事ができると思うとほっとしました。
来たときの焦りは感じられず、笑顔でお帰りになられました。