起きるのも苦しかった背中の痛み

職場の方のご紹介でHSTI・AZU骨格調整所にいらしたSさん、30代女性。

「1週間前までは背中の痛みがひどくて起きるもの苦しかったんです。接骨院とかにも何軒か行って少しは楽になったんですけど、まだ痛くて...。」

「どの辺が痛むか触ってみていただけますか?」

「左の肩甲骨あたり...この辺です。」

指差したあたりをさわって確認すると、肩胛骨の高さが左右で3センチ程違います。左の肩胛骨が思いっきり持ち上がり、左肩に覆いかぶさるような感じになっており、私が今まで拝見した方の中でも一番と言える位の肩胛骨の歪み方でした。

「これはきつかったでしょう〜。」

「はい...痛いです(泣)背中が痛いからか、首もつらくなるんですよね...」


お顔のほお骨の高さ、肩の高さ、骨盤の高さも左右で違います。高さが違うということは、骨格が歪んでいるという事。パッとみただけでも身体がとってもきつい事が伝わってきました。

肩胛骨は4−7−11ラインの仲間なので、4−7ラインでの施術を予想したのですが、初回の骨格のチェックでまずは1−5ラインで施術した方がいい事がわかりました。

首や肩の痛みが強くて長時間は同じ姿勢で寝ていられない状態でしたが、様子をみながら頭蓋骨1番、肋骨1番、仙骨1番、頚椎5番、胸椎肋骨5番、頚椎1番...と施術を進めます。

どこをさわっても背中から首が辛そうで、施術後はさっきよりは骨格が整ったものの、身体は辛そうなままでした。


2回目来所時。骨盤の痛み、そして変わらず背中(肩胛骨)の痛みがありました。

骨格の歪みをチェックすると4−7ラインの歪みが残ります。初回は1−5ラインの歪みに埋もれてしまっていたと思われるこの歪み。身体の中に埋もれてしまっている歪みは取り除く事ができませんが、表面上に出してきてくれた歪みは取り除く事ができます。

スノーボードをされていたSさん。転倒した時の歪みでしょうか。側頭骨が左右で大きく回転しています。2回目の施術では側頭骨、腸骨、頚椎7番、仙骨4番、頚椎4番、坐骨...と4−7ラインにて骨格を整えました。


3回目来所時、「腰痛はありますが、背中の痛みも首の辛さも殆どないです!」というご報告。肩胛骨の高さも左右でほぼシンメトリーに揃っています。

これほどの大きな歪みでしたので、背中の痛み改善までにもっと時間がかかると予想していました。改善のご報告を聞いた時には本当に嬉しかったです。


今回のSさんのケースでは、痛みの出ていた肩胛骨自体は施術していません。肩胛骨の兄弟骨である4−7ラインを施術した結果、肩胛骨の高さも揃い、肩胛骨周りの背中の痛みも改善しました。

肩胛骨が痛いからといって、肩胛骨のあたりを揉んだりほぐしたりしただけでは、原因箇所の歪みを取り除けていないので、その場は楽になったとしても何度も痛みを繰り返したことでしょう。

痛みの原因箇所から取り除く事が出来るHSTi骨格調整法ならではの改善例の一つです。


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