骨盤矯正 腰痛ということで来所の小学生女子 骨盤を調整していくことで改善 

腰が痛いということで、来所して頂いたAさん(女性小6年生)。小学生で腰痛とは、学校生活にも大きく悪影響を及ぼしますよね。Aさんはスポーツはしていませんので、捻挫や打撲は少ないようですが、質問をしていくうちにどんどんこの腰痛の原因をみつけるヒントがでてきました。彼女の場合、腰が痛いという訴えではあるのですが、実は骨盤の痛みでした。よくあることですので、骨盤矯正、骨盤の調整の事例として書いていこうと思います。
さて、今回腰痛ということでお見えになったAさんですが、冒頭で書きましたように、実は腰椎という腰の骨が痛かったのではなく、その下に位置する骨盤の中にある骨、すなわち仙骨という骨の痛みが彼女を苦しめていたのです。

お客様がどんなに幼い、お子さんである場合でも、HSTI施術士はお母さんにたずねたり、本人の記憶を掘り起こす作業をしたりしていきながら、今でている症状(結果)に対する原因をさがしていきます。その原因を探しだす事は、本人にとっては面倒に感じる場合もありますが、実は本人の症状をとりさるための一番の近道だと考えるからです。

原因がなければ結果は生まれないというHSTIの一貫した施術への考え方は、誰に対してでも貫いていくものとなっています。大事なことは、症状をなくすことですからね。ここは、妥協できないところなんですね。これからもご協力宜しくお願い致します。

ですから、どんなにささいな打ち身でも(例えば、お風呂場で転んだ、自転車で転んだ、軽く追突された事故歴、ねんざ、突き指など)教えて頂きたいと思います。
今回もその過程を経て、Aさんの仙骨の痛みは一回で改善したのです。

打撲歴は小学5年生の時に、跳び箱を前転しながら跳び越えようしたときに、逆さの状態で体勢を崩し、首を捻挫。その時地面に頭を打っています。
同じく小学5年生の時に股割りの練習を一週間続けて、そのあとから仙骨が痛くなったそうです。

跳び箱での首の捻挫のことを念頭に置き、身体のゆがみを確認していきましたところ、側頭骨にゆがみをみつけました。首の骨、頚椎にも影響を及ぼすようなゆがみです。そのことをAさんのお母さんに、実際にゆがみをみて頂きながら、すすめていたその時、

「あっ、この子帝王切開で産んだんです」とお母さんが教えてくださいました。おそらくお母さんの出産時の骨盤の状態にゆがみがあったのか、自然分娩を回避せざるをえなかったのでしょう。その結果、Aさんの身体はお母さんの産道を通るという適度に頭部の骨を閉めてくれる過程を経ないで、生まれています。

その結果、頭部の骨の上部が少し膨らんでいます。この状態では、頭蓋骨の中に存在する脳が前後あるいは左右に緊張状態にありますので、本人は無意識にきつい思いをしていたりします。「頭痛がでたり、少し落ち着けなかったり、イライラを我慢できなくなったするよね~?」と聞くと、お母さんとAさんが二人で顔を合わせて苦笑いです。どうやら図星だったようで、本人も頭痛は悩みの種だったそうです。

「お母さん、この頭痛やイライラはAさんのやる気の問題ではないようですよ。本当は勉強したくて読書をしていても、このようなゆがみがあるとスタミナもなくなるし、起きていたくても、目が閉じていってしまうんですよ」。後頭部にも仙骨と似たようなゆがみがあります。今は症状としては出ていませんが、眼の裏にある後頭部の骨なので、眼精疲労の原因となっている可能性はあります。そしてなにより、この部分は主訴の仙骨と深く関連する部分です。

このようなゆがみがあると疲れ眼になりやすく集中して何時間も机に座って本を読むことは難しいでしょう。骨のゆがみが強いと気持ちだけで乗り越えられない部分があるんですよね。このような考え方が父兄の皆様に浸透していきますと、お子様の自己実現への到達も早くなるのではないでしょうか?私自身、骨格調整を受け、身体が整ってきた時期に、大学の卒業論文を完成させたほどです。


まずは跳び箱でぶつけたであろう側頭骨を戻し、体幹を整えてから、後頭部も確認したあと骨盤矯正をしながら仙骨の施術をしていく方針をお二人にお伝えしました。

施術後、立ち上がる時に、必ず出ていた仙骨の痛みが消えました。骨盤全体を体幹をじんわり整えながら、問題の主訴仙骨をきちっと戻していったのです。このように跳び箱における打撲、捻挫、帝王切開によるゆがみ、そしてそのゆがみを持った状態での股割ストレッチが、骨盤のゆがみを大きくし、仙骨にゆがみが生じ、その結果、神経を圧迫していたという論理を導き出し、施術として組み立てていったのです。



その結果、Aさんの腰椎、性格には仙骨の痛みは一回の施術で改善しました。子供は風の子 元気な子とい言えたのは、世の中の建物や道路が木材や、土など柔らかい素材でのみ構成されていた時代の賜物だったのかもしれません。現代社会では、コンクリートやアスファルトが、自動車、バイクといった人間の身体の何倍も硬いもので形成されています。ですから、昔の子供たちと比べて、現代の子供たちの打撲は、より強く身体をゆがめてしまっているのでしょう。

できるだけこども達、そして私たち大人も身体に打撲をためこまない生活をしていって欲しいと願っています。




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