お母さんと一緒にご来店された中学生のM君。腰痛、肩こり、首の違和感、足首の痛みでお越しになられました。お話を伺うと、壮絶な出産を経験されていました。「この子、未熟児で破水してから1ヶ月後に生まれたんです~!」一ヶ月という言葉は最初は聞き間違いかと思いました。小さい頃からの腰痛等の症状の原因はこの時に出来た頭蓋骨の歪みでした。
スクリーニングシートには腰痛、肩こり、首の違和感、足首痛とありました。
「いつ頃からこれらの症状がありましたか?」
「腰痛は小学生の時からあります。小学生の時には頭痛もありました。肩こりも同じ時期からです。首の違和感は去年ぐらいからなんですが、首を鳴らすと落ち着くんです。足首痛は捻挫を小学生の時にしてから、癖になって何回もしてしまってそれから痛みがある感じです。」
「そうですか、足首の原因は捻挫の原因が高いですね。頭痛は今ないんですか?」
「今は無いんですけど、たまにあります。」
「お母さん、出生の状態はどうでしたか?」
小さい頃から腰痛や頭痛、肩こり等の症状があったのに、打撲も特にないようでしたので出産時の歪みを疑い、聞いてみました。
「この子は早産でした。」
「吸引や帝王切開ではないではなかってでしょうか?」
「ないですね~。」
出産時は早産だったことを確認して、調整スタート。側頭骨が大きく歪んでいたので調整した後、捻挫で歪んだ右足首の調整をして全体のバランスが整うように肋骨を調整を調整して終了。
「足首の痛み無くなりました。肩も軽いです。」
と効果を実感していただけました。
「良かった(^-^)」
お母さんに骨格の状態を説明します。
「足首の痛みの原因は捻挫で歪んだ足首の骨の歪みだったのですが、腰痛等の症状は頭の歪みの可能性があります。M君は頭の歪みが凄く大きくて、どこかを強く打ったような感じでもなく、普通の歪み方じゃないのですが・・・。」
説明の途中で、
「Mは早産で未熟児だったのですがそれって関係ありますか?」
「はい、あります。ですが、頭の形が普通じゃないと言いますか、滑らかでないんです・・・。」
「破水して一ヶ月経ってからでてきたんですけど、それも関係ありますか?」
「・・・?」
サラッと笑顔で凄い事を言ったので数秒止まってしまいました。破水して一ヶ月なんて聞いた事がなかったので、自分の耳を疑いました。
「一ヶ月ですか?1日とかではなくて?」
思わず、聞き返してしまいました。
「そうなんですよ~!破水して出てきそになったんですけど、まだ出さないという事でそのままの状態で1ヶ月過ごしたんです!」
「!?産道に来てそのまま1ヶ月ですか?仰向けのままベッドの上でですか?」
「はい。まったく見動きもとらないまま一ヶ月待ちました。」
「すごいですね!そんなの聞いた事ないですよ・・・。」
「そうなんですよ!この子が生まれてきたのは奇跡なんです!」
「俺そんな事聞いた事なかったけどなぁ。」
笑いながらお話しされていました。
「ホントに奇跡だよ~!良かったですね!!頭の歪みを整えていけば、腰痛も楽になってくるはずですよ(^-^)」
後で助産師さんから出産のお話しを聞く機会があり、未熟児の場合は羊水がお腹に少しでも残っている状態だったら発達する可能性があるのでこういうことは充分にある事だということを知りました。出てきているのを手で押し返す事もあると言う事も・・・。頭が滑らかでない原因がわかりました。
その後、3回ほど全体のバランスを見ながら頭をメインに調整を進めていくと、4回目には
「調子いいです。腰痛ももうないです。」
その後数回の調整で以前あった膝の痛みが出たりした事(骨格調整を進めていくと以前の怪我での歪みや症状が出ることもあります)もありましたが、調整を続けていき、
「今は気になるところがありません。」
と今では気になるところもなくなり元気に過ごされているようです。
東京都渋谷区恵比寿 HSTI東京 骨格調整所 櫻澤 健二