腰痛が15年前くらいから発症し、ずっと悩まされてきたAさん。
腰をかばってのせいか両膝も痛くなり、仕事上長時間の同じ姿勢が、腰と膝に負担がかかっている状態でした。
Aさんはまだお子様も小さく、手のかかる時期でもあります。家事と仕事の両立が身体を酷使していました。「あれこれやらなくっちゃいけない事は山積みなんですけど、身体が思うように動かなくて。」と苦笑いです。
Aさんの打撲歴は、自転車に乗っていて、乗用車にはねられたこと、小さい頃に階段から落ちて頭部、身体のあちこちを強打しています。その他にも打撲歴をあげると、数えきれないほどのケガをされていました。
「腰痛は事故にあう前から痛みはあったんですげど、事故の後からは、痛みが倍増してしまって、きっとあの事故の影響ですかね。」
「はい。事故の影響は大きいと思います。でも、その前から腰痛が出ているので、小さい頃の身体に受けた衝撃も関係していると思われます。階段から落ちたり、頭部を打ったりしているので、頭がい骨も確認していきましょう。」
チェックしていくと、頭がい骨はもちろん、仙骨、肋骨と全体的にゆがみが大きい状態でした。
「私仰向けで眠れないんです。仰向けで寝るとすぐに腰が痛くなってしまうので、いつもうつ伏せで寝ています。」
Aさんの仙骨が左に傾いているため、仰向けで眠ると仙骨が床に当たるような痛みが出ていました。
仙骨、頭がい骨の調整を続け、はじめはなかなか実感を得ることは出来ませんでしたが、少しずつ痛みが軽くなっていきました。ある日
「私、寝方が変わってきたんです。以前は、うつ伏せのほうが寝やすかったんですけど、最近は仰向けで寝れています。」
と話されるAさん。仙骨、肋骨のゆがみが前より小さくなっていました。
「良かったですね〜。ゆがみが小さくなったことで、仰向けのほうが楽になったんですね。立った姿勢も以前に比べて良くなっていますよ。」
少しずつですが、身体の変化を感じてくれているようです。
Aさんの症状が消えるまで。あともうひと踏ん張りです。