2才の男の子と1才の女の子のお母さん30代Aさんは今年の7月から朝起きる時に背中の痛みが15分ほど続くようになりました。痛みが気になり8月に整形外科でレントゲンを撮ったら側弯症と診断されたのです。その後9月になっても背中の痛みが取れないので、ここシャトルケアにいらっしゃいました。
Aさんからお話を伺うと、ご近所に住んでいてよくシャトル・ケアの前を車で通るとのことでした。
「Aさんカルテに『寝起きに背中の痛み』とかいてありますがいつからですか?」
「はい 今年の7月からです。」
「どのあたりが痛みますか?」
「このあたり(胸椎7,8番)です。」
「『病院で骨がゆがんでいると言われました。』と書いてありますがこれはいつ頃に言われたんですか?」
「これは7月に背中が痛くなってなかなか痛いのが取れなかったので8月に整形外科にいきました。そこでレントゲンをとっていただいたら骨がゆがんでいると言われ、側弯と言われたんです。」
「そうですか。今まで側弯と診断されたことはありましたか?」
「いえ ないです。」
「身体がゆがむ原因はいくつかありますが、大きく怪我をしたとか事故を起こしたとかで身体に負担がかかることもゆがむ原因の1つです。今までにこのようなことはありませんでしたか?」
「事故といえば11年前にノーブレーキで車に突っ込んだことがありました。」
「結構激しい事故でしたか?」
「いえ 軽くぶつけたくらいの事故だったです。」
「その後気分が悪くなったりとか変わったことはありませんでしたか?」
「いえ 特に異常はでなかったです。」
「そうですか この事故は原因ではなさそうですね。他に背中が痛くなるようなきっかけはありませんか?」
「そうですねぇ 最近子供が産まれたことぐらいですかねぇ」
「そうですか。『寝起きに背中の痛み』ということですが、寝起き以外は痛くないですか?」
「そうですね 寝起き以外は痛くないですね。」
「そうですか。寝ている時に同じ姿勢で寝たりしますか?」
「はい 1才の子が横にいるので左を向いて寝ています。」
「そうですか もしかするとその姿勢が背中の痛みの原因かもしれません。」
「そうですか。」
「はい それではさっそく確認してみましょう。」
立位で確認すると、確かに背骨がS字を描いて側弯していました。S字を描くことで痛くなっている胸椎7と8番の骨がぶつかりあって背中の痛みを引き起こしていました。
座位も同じように背骨がS字を描いていましたが、うつ伏せになったら綺麗に背骨のS字が消えました。残ったのは骨盤のゆがみでした。
「Aさん背骨は立った時と座ったときは背骨がS字になっていて側弯しますが、うつぶせになると綺麗にS字が消えます。そして残るのが骨盤のゆがみです。骨盤のゆがみの影響で背骨がS字を描いているので、今日は骨盤のゆがみから調整しますね。」
初回は骨盤と仙骨(お尻の骨)の大きなゆがみをじんわりとりました。
「Aさん骨盤の調整をして背中のS字も整っているので1日、2日で背中の痛みがとれてくるとおもいます。それでできるだけ同じ姿勢で寝ないようにしてくださいね。」
と初回が終了し、1ヵ月後の10月に2回目の調整を受けにいらしたAさんから
「この前の調整の後から背中の痛みがなくなりました。今は背中よりもっと下のこのあたり(腰椎)が痛くなる時があります。」
と初回の調整でAさんの背中の痛みが改善されました。