ひどい肩こりで、いつも肩をトントン叩いては痛みを紛らわせる小学生のA君。
「ランドセルが重たいのか、それとも姿勢が悪いせいか、肩や首が痛そうなんです。これってゆがみからきてるんですかね?」
「子供もうちは寝たら治ると思って気にしてなかったのですが、見るたびに肩や首を叩いて痛みが長引いているようなので心配になっちゃって連れてきました。」
「お母さん、A君の症状は小さい頃からの打撲歴が関係しています。何か分かりますか?小さいことでもいいです。尻もちや、頭を打ったりなど、身体に受けた衝撃はありませんか?」
「あ~!それなら数えきれないほどありますよ。階段から転げ落ちて頭にタンコブができましたけど、数日で治りましたよ。ま、子供はそそっかしいですからね~、あっちこっち打ってますよ。」
頭を強く打っていることから、頭がい骨のゆがみを確認すると、頬の高さ、耳の高さが大きく違いました。その他にも、肩甲骨や骨盤あたりでも、身体全体でゆがみが見られます。
A君は、首や、肩の痛みのせいか、机にじっと座ることが苦しいようで、学校の宿題は椅子に座らず、立って勉強しているとお母さんが話してくれました。
「A君の頭がい骨のゆがみが、肩や首の痛みを引き出しているかもしれません。頭がい骨がゆがむことで、頭を支えている頸椎にも負担がかかり、首の痛みや肩の痛みを出すこともあります。 頭部の調整から行いましょうね。」
「A君、痛くないところから触っていくからね。痛かったら教えてね。」
頭の形を丸く整えていくように、そして耳の高さを左右合わすように、調整していきました。
初めは緊張していたA君も回数を増すごとに、リラックスして受けれるようになりました。通い始めて数か月、
「最近は、勉強する時、ずっと座ってても肩痛くないよ!」
今まで、机のにじっとしておくことも苦しかったA君ですが、だんだん肩、首の痛みも和らいできたといいます。
ある日、お母さんが「うちの子、最近肩の痛みを訴えなくなりました。いつもなら肩をトントン叩くしぐさをするのですが、今は全くないです。今では、しっかり机に向かって宿題もできてます。」
と嬉しい報告がありました。A君の調整は、間隔を延ばし、今は月に1回のメンテナンスとして通われています。
家では、「お母さ~ん、今度コアにはいつ行くの~?」と、しょっちゅう話しをするそうです。
A君の可能性がもっと引き出せたらと思います。