「いつも、首から頭にかけてボーッとする様な重たい感じがするのと、両膝が痛くてね~。」
過去に股関節骨頭壊死を患い、股関節の骨頭を切る大きな手術をされているAさん。
その3年後には、反対側の股関節も似た症状があり手術をしたそうです。
立位での姿勢は前に傾き、両ひざも曲がり、腰や足に負担がかかっているような立ち方をしています。
「いつも、股関節から太ももにかけて痛いというか、すぐに違和感がでてしまいます。ここが変になると、膝もおかしくなるんです。医者には、軟骨がすり減っているからと痛み止めを飲んで様子を見るように言われました。」
とさすりながら話されるAさん60代。仕事上でも身体がしんどいようです。
「職業柄、ずーっと座りっぱなしなので、すぐ頭がボーッとしてくるし、立ったら、腰とひざが痛くなるし、からだボロボロですよ。」
座立でのゆがみを確認したところ、立位よりも上半身のゆがみが大きくなることが確認できました。
「お尻を強く打ったりしたことはありませんか?」
「お尻を打ったのは記憶にないですね~。」
話を聞きながらそのままチェックしていきます。
頭がい骨、顔面骨をチェックすると、額の眉上に深い傷跡がありました。
「この傷はいつできたものですか?}
「これ?これは小学校3年生の時に2階から落ちて、頭がい骨を骨折したことがあります。」
今までの打撲歴をお聞きした中で、一番の衝撃がこの頭がい骨の骨折だったため頭部からの調整を行いました。
側頭骨は前後に大きくゆがんでいて頬の高さもアンバランスです。側頭骨をそろえるように調整していきます。傷跡が残っている部分(HSTIでは頭がい骨にも番号があります)2番を顔面骨と後頭骨で調整していきました。
一回目の施術終了後、
「頭がすっきりしました。あのボーッとするのはないですね。」
頭の重たい感じは、調整後はすっかり無くなっていました。
「膝の痛みはとうですか?」
「膝はね~まだ痛いかなぁ?こればっかりはしょうがないね。脚も手術してるから、時間かかるでしょ。まぁ気長に受けてみます。」
そう話され帰られました。2回目の来店時、Aさんからのうれしい報告がありました。
「この間、調整終わるときは膝痛かったでしょ。その日は痛かったんだけど、次の日から次第に痛みが引いてきて、今はあまり気にならなくなりました。頭のどこを押したんですか。」
「額の骨折の影響か、側頭骨、後頭骨にゆがみがあったので、高さを揃えるように調整したら、関連する骨盤のあたりもバランスが良くなったんだと思います。でも、まだ調整は必要です。これからもっと整えいきましょう。」
Aさんの症状は他にもまだありますが、着実に進展しています。これからもサポートしていきたいと思います。
沖縄県中頭郡北谷町HSTI骨格調整センター・コア 上里綾乃