肩が痛くて腕があがらない 五十肩の原因は検品作業による腕のねじれ

ご紹介でいらしたSさん、60代女性の方。埼玉県川越市在住。
肩こり、五十肩、腰痛、肘の痛みや手のしびれを初め、多くの症状にお悩みでした。骨格の歪みを拝見すると首の付け根や各関節部分、背中など、あちこちが不自然に盛り上がり、相当歪みを溜め込んで来た身体だという事が伝わってきました。

「歪みが多いのでだいぶ回数がかかりそう...」ということを初回に伝え、Sさんも「こんなに長い間辛かったんだもの。そうすぐには良くならないわよね。」と、1ヶ月に1回〜2回のペースで約1年間、根気づよく通ってくださいました。

施術が終わる度に「身体がぽかぽかして気持ちがいい。ここに来ていると身体が前よりも楽だわ。」「この前美容院に行ったらね、『前よりも肩がやわらかくなりましたね』って言われたのよ。」とSさんはいつも笑顔を見せてくださいました。

腰痛や肘の痛みなどは徐々に解消されていきましたが、そんなSさんの症状の中で、最後まで取れなかったのが左肩の痛みと五十肩の症状。左肩が痛くて左腕が思うように上がりません。

全身の骨格をバランスよく整えながら、指や手の甲、手首のねじれ、鎖骨や肩胛骨等の歪みも整えていきます。

Sさんの肩は右肩が内側に巻き込んでおり、右肩を外に開くように器械をセットするととても気持ちが良いとおっしゃいます。

毎回施術後は左肩の痛みや五十肩の症状も楽になるのに、残念ながら五十肩の症状は次回お越しになった時にぶり返してしまう事が続きました。

私も「Sさんの左肩がどうやったら楽になるだろう?」といつも考えていました。

骨格の歪みは打撲や怪我によって出来るだけでなく、その方の生活習慣や仕事での繰り返しの作業によって出来るものも多くありますので、Sさんのお仕事中の動きについてあらためて詳しくお伺いしました。

Sさんは工場で働いていて、手作業が多いお仕事をされています。左手に部品を乗せて右手で検品の作業。Sさんにその様子を再現していただくと、Sさんは左手のひらに部品を乗せている間、つねに左脇をキュッと閉めています。私も真似をして同じように身体を動かしてみると...わかりました。

左手のひらを上にして、左脇をきゅっと締めると、左腕(特に上腕骨)が外に開いて固定されるんです。「これだ!」と思い、さっそく左上腕骨を内巻き方向にもどすように施術をしていきました。

「とーっても気持ちがいいです。」とSさんはウトウト夢見心地。

「これで症状が落ち着くといいですね。もしまだ痛みや五十肩の症状が出るようだったらまた考えましょう。」とお伝えしてから1ヶ月。

その翌月来所時には「あれから左肩がだいぶ楽になりました!」とようやく五十肩改善の兆しが見られました。まだもう少しねじれがあったので、もう一度、左上腕骨のねじれをとりました。

そしてその翌月「肩がさらに楽になって、夜もよく眠れるようになりました。」ということで、Sさんの骨格調整は卒業となりました。
Sさん1年2ヶ月、ご一緒にがんばりましたね。おつかれさまでした。

これからは時々メンテナンスにお越しいただくと、いい状態をキープできると思います。



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