凍った玄関先で滑って転倒し、お尻を打ってしまった60代の女性がいらっしゃいました。
「首と頭がビリビリって痛くて。頭を持ってもらわないと起き上がることもできないの。接骨院の先生からはむち打ち症って言われたんだけど。」
「そうですか。打ったお尻はいかがですか?」
「今はあまり痛くないわ。尾てい骨のあたりを打ったと思うんだけど、どこを打ったかあんまりよく覚えていないの。」
歪みを拝見するため、頭を触ります
「いた!いたたたた......!」
「痛いんですね。」と手を離します。触れないと歪みを見つけることができません。
「治すためなら多少痛くても我慢しますよ?」
「痛みは身体の危険信号ですからこれを無視して施術を行うとかえって悪くなる場合があります。違うところから歪みを探っていきます。」
と、ここで先生の指導を思い出します。
『痛くて触れないときは9番からだぞ』
打ったお尻が原因で頭が痛くなったのですから、お尻から歪みを直して行きます。
座骨の9番、尾てい骨、仙骨2番、などの関連する箇所が歪んでいました。
歪みを直します。
「いかがですか?」
「痛くないです。。」
骨盤の歪みを直したところで、再び頭を触ります。
「今度は痛くないですか?」
「......は、大丈夫です。」
「痛かったら教えてくださいね。」
お尻と同じく、2-6-9ラインが歪んでいたのでこれを直します。
施術終了
「いかがですか?」
「あ〜、だいぶいいみたい。首が自分で曲げられるわ。お尻を打ってむち打ち症になるなんて、おっかないものだねえ!」
「そうですね。骨格は全身でバランスを取っています。骨盤が歪んで、バランスを取って、頭蓋骨が歪んで痛くなっていました。滑って転ぶって、じつはオオゴトなんです。お大事になすってください!」
山形県東置賜郡 まほろば骨格調整 川治真聡