昨年の3月11日震災の影響で関東から沖縄へ移住された60代女性 Tさん
震災前の2月に突然 顎の痛みが始まり 病院へ行くと 左顎関節症診断。
それに伴い不正交合による左奥歯上下の痛みと喉の痛みが起き デンタルオフィスで治療。
3月11日の震災後 沖縄に移り住み 沖縄の歯科と病院で治療を進めますが
変化が見られず「骨格調整を受けてみたら?」という家族のすすめで来所されました。
「顎関節症で先生からお薬をもらって飲んでいますけど、顎も歯も喉の痛みも一向に
良くならなくて....
環境も変わってはじめての土地での生活が始まったから 色々考えることも沢山あって
それで不眠になってしまったのかなー思うんです。
夜 何度も起きてしまうんですよ。」
移住され環境の変化とストレスで体調を崩し 良くならない顎と歯の痛み 喉の痛みで不眠症に
なってしまったといいます。
突然の顎の痛み 過去に何か原因があるのではないか?と少し思い出していただきました。
○幼い頃の事はあんまり覚えてない
○13年位前に猫を追いかけて 滑って転ぶ 左肩を骨折。
術後の手当てが十分ではなく,何年か痛みが残る
痛みが無くなったのは4~5年前のような気がする。
○7年前母の介護で窓の枠にもたれかけ 肋骨を圧迫しひびが入る。一ヶ月ほど整骨院に通う。
介護で足を挫いたりもした。
早速 身体を確認します。
側頭骨 右側後方上がり 左側前方下がり
肩 右後方上がり 左前方下がり(転倒で肩を強打したゆがみ)
腸骨 全体的に前方へ回旋 尻もちをついたようなゆがみがみられます
一番痛みを訴えている 左顎 触るだけでも痛みます。
顎が左前方へズレ 顎の付け根の前後の差が大きく 触ることが出来ません。
病院でのリハビリは口を大きく開けたり閉めたりを繰り返し
痛みを我慢しながら続けているそうです。
鏡で確認しながら
ゆっくり開けていただくと開け始めは真っ直ぐ それから左にスライドします。
やっと指二本が入るだけです。
喉の痛みは左側 扁桃腺あたりの奥の方に常に痛みがあります
側頭骨 ほほ骨から耳にかけて4番というラインに顎はぶら下がるようにあります
顎は7番という番号がついています
転倒して肩を痛めた時に 肋骨上部 肩甲骨 鎖骨と一緒に頚椎7番もゆがんでいました
これは不眠にとても関係します。
身体全体の4 7 11番というラインに大きなゆがみを見つけました。
顎の調整を進めたいところですが 痛みが強く触れない為
身体全体の大きなゆがみをとる施術をはじめます
側頭骨4番 右後方上がりを戻し 腸骨 股関節の調整
ひとみの法則で頚椎7番と肋骨11番の調整をし初回終了。
身体を調整しいている間も 手技で顎の触れる箇所を調整しました
施術終了後 もう一度鏡で確認
あまり開かなかった口が少し開けられるようになりました
まだ少し左スライドはありますが 側頭骨の前後を整えた変化がありました。
「こんなに痛みも無く 気持ちよく骨って戻るんですね~不思議です
しばらく病院とこちらと通わせていただきます お願いします」
「Tさんの顎の痛みと 眠れるようになるまで頑張りますから こちらこそ
よろしくね Tさん。」
それから Tさんは週に一度通われています。
<2回目>
「先生 顎の痛みが和らいでいるんです 調整したからですかね~
だって今までどんな事しても まったく変化が無かったからこれしか考えられないでしょ?」
「Tさん 和らいでいるんですねーよかった~側頭骨が戻ってきて 痛みが無くなって
きているんですよ~顎も触れるようになるから頭の調整と顎の調整進めましょうね」
頭の調整を進める為に「J の法則 」を使い 左右側頭骨の前後のゆがみを整えます。
側頭骨と頭頂骨の際、顎に関係する7番のラインを整え 2回目終了。
調整中 寝てしまったTさん
「先生 私今寝てましたよね 夜も寝れないし こういう所で普段は寝れないんですよ!私。」
「寝れて良かったじゃないですか~遠慮しないで寝てください。夜は十分に睡眠とれてないはずですからね~」
<3回目> 同じように頭部の調整。
「Tさん 調子は顎の調子はいかがですか?」
「あくびをする時がとても楽になりました~喉の痛みはまだあるけど
開閉の痛みもよくなっていて調子はいいです。明日病院なので先生にいい報告が出来そうですよ。
病院の先生も病院だけではなくて 自分がいいと思った事をやりなさいっていってくれるんですよ~」
施術中 「こんなに...力が抜けるものかと思うほど....不思議ね...」 と言いながら寝てしまいました。
<6回目> 4回 5回は頭部と顎の調整を進め6回目に
「先生 私 5,6時間寝れるようになったんです!」と嬉しいご報告!
顎の開閉も指が3本入るようになり 左スライドもほとんど無い状態です。
「病院の先生からもスライドが少しだけあるけど よくなっていると言われたんです」と
笑顔。
その頃から Tさんの表情にも明るい変化がみられました。
7回目 8回目と通われるうちに 身体の変化も敏感に感じるようになってきました。
「歯の痛みで歯医者に通っていたけど 痛くて右側だけで食べ物を噛んでいたのが
左の歯にも力が入るようになり噛めるようになってきた」
「喉の痛みが和らいできている 頬骨の左出っ張りが無くなり 左右のほほがそろって
いるように感じる。」
<12回目>頭部 顎の調整もだいぶ進み
「先生報告があります。 3日前から 喉の痛みが無いんですよ~ アレッって思ったけど
やっぱり痛くない 奥の方でも痛みがまったく無いんですよ!」
「ホントー!やったねー嬉しい!」
「それから もうひとつ!私 東京に居たときから検診で中性脂肪の数値だけが
ものすごく高くてお医者さんから注意をされていて 食事とか色々気をつけていたんです。
私 栄養学も学んでいるから食事にはとても気をつけているんですが、
一向に数値が下がらなかったんですね。
今年に入って沖縄で精密検査したら 260位あったものが 50も下がったんです!
もうこれが下がっただけでもビックリしていて 身体を調整していただいているお陰だと思うんですよ~ありがとうございます。」
またまた嬉しいご報告。
11月半ばに来所された時には 悩みを抱え疲れきった様子のTさんでした。
施術中も 東京での辛い話 沖縄での不慣れな生活 環境の変化の身体の不調を
ずっと話されていました。
施術をしながらも 話を聞き励まし 沖縄の文化や行事などの話を沢山しました。
そのうち Tさんも打ち解け 今では地域の方と仲良くなりお友達も増え
自宅でお料理教室を開くまでに元気になり 生き生きしています。
まだ睡眠時間には波があるようですが 今後も調整を続けTさんの改善の報告を
させていただきます。
沖縄県浦添市 HSTI骨格調整シャトル・ケア 兼箇段 禎美