顎関節症。口開けても...ほら!痛くないです。

顎関節症の初期と診断されたA君。
小さい頃から,アゴがグラグラする感じと、歯の噛み合わせ悪く、歯並矯正をして整えていました。しかし、身体が大きくなってきて、おさまっていたアゴの違和感がまた出てきたそうです。

 

部活動も野球をされていてバードな練習量のせいか、腰痛もあるとのこと。
今までも身体の故障が度々あり、腰椎の圧迫骨折、右肩の手術、右膝半月板の手術をされています。


「口を開けてみて、アゴのどの辺が痛いの?」


「右側が痛いです。このぐらいしか開きません。イタタタッ。」


右側のアゴの付け根。耳の前辺りを触り、痛そうです。今までのケガや骨折を見ても、肩や脚、腰の故障が多く、からだ全体でゆがみが大きいと見てとれました。


チェックしていくと、骨盤、脚、肋骨、頭がい骨でゆがみが確認できました。うつ伏せで揺らしをして、再度全体を確認していきます。頭がい骨と肋骨、骨盤で大きく残りました。


「A君の生まれた時は、自然分娩だった?それとも帝王切開だったか、吸引だったか何か聞いてる?」


「ん〜。分からないです。たぶん普通に生まれていると思います。」


側頭骨の高さが左右で違うため、頬の位置が均等じゃないことと、頭のてっぺんもポッコリと、こぶのようになっています。


「生まれた時の状況がどうだったのか,もう一度お母さんに聞いてくれる?」


次の来店時、A君の出産時が吸引分娩だったことが分かりました。
2度の吸引をして生まれてきたそうです。吸引の影響なのか、側頭骨が回転するようなゆがみがありました。

 

「A君のアゴの痛みは、身体を打った衝撃も原因のひとつなんですけど、生まれた時の状況も吸引分娩なので頭の形が左右で違いがあります。同じように左右対称だといいんですけど、このゆがみがアゴの付け根の痛みみつながるので、頭部の調整も進めていきましょう。」


側頭骨がゆがみと、頬の位置が左右で不均等になるため、頬骨にぶら下がるように存在するアゴも形をゆがめてしまいます。吸引でポッコリした頭の頭頂のまわりを形を整えていくように調整し、頬の高さを均等にするように整えていきました。


A君のケガ歴にもあるように、肩や腰、脚に衝撃を受けているため、肋骨の上部や、股関節、仙骨、脚の調整も加えていきました。


調整を受けること数回、


「アゴの痛みはどうですか?今も痛い?」


「大丈夫になっています。口開けても・・・ほらっ!痛くないです。腰もまだ完全とは言えないけど良くなってきています。」


以前とは違い、口の開きも良くなっていました。顎関節症の初期と診断されていましたが、右側にあったアゴの違和感も今は無くなっているようです。
身体全体も少しずつ整ってきたのか、腰の痛みも減ってきています。まだまだ調整中ですが、痛みが取れるまで頑張って欲しいです。

 

 

 沖縄県中頭郡北谷町 HSTI骨格調整センター・コア上里 綾乃 

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