「友人の紹介でこどもの調整もやっていると聞いたんですけど、みてもらえますか?」と、二人のお子さんを連れて来店されました。そのうちのAちゃんは、小さい頃から鼻炎、鼻つまりがあり、夜も寝るときが苦しそうとのことでした。他にも、歯科医院で受け口を指摘され、歯科矯正を勧められているそうです。
「受け口は、半年後に矯正させようと思っているので仕方がないんですけど、鼻炎とか鼻つまりが良くなればいいかなぁ〜って、そのように調整してもらえますか?」
「はい。ゆがみを整えていけば、今ある症状も改善していけると思いますよ。調整するには、Aちゃんの出生時の状況、例えば、自然分娩の他に帝王切開、鉗子分娩、逆子だったりと、生まれてくる時の状態と、今までの打撲歴が関係していきます。」
「あっ!うちの子の場合は、帝王切開でした。なかなか子宮口が開かなかったのでギリギリまで頑張ったんですけど、帝王切開になりました。それが、どう関係するんですか?」
「通常、自然分娩の時に、お母さんの産道を通る事が、赤ちゃんの頭がい骨をキュゥーっと締めながら矯正して出てくるんですが、帝王切開の場合は矯正されないまま出てくるので、膨張した状態になってしまいます。なので、骨格調整では、頭がい骨を整えていく必要があるんです。」
「そうなんですか?もう小学生だけど、頭の骨って動くんですか?」
「はい。少〜しずつですけど、頭がい骨も動いてきますよ。では確認しましょうね。」
Aちゃんの頭を触ると、後頭骨が上方へ、頬骨が下方へ、側頭骨の前後のゆがみがあるため、アゴがより前に突き出ているように見えます。
「Aちゃんの鼻炎や鼻つまりは、後頭骨の5番、後頭下部のあたりが後方に大きくゆがみがあるので、顔面骨の5番、ちょうど頬の辺りがくぼんでいるので、鼻の通りがスムーズにできないんだと思います。頬のラインが整うように調整していきましょうね。」
調整している間は、気持ちいいのかすぐに眠ってしまします。でも、眠ってしまうと、鼻腔が狭まるのか、呼吸が浅くなってビービー音が聞こえます。
後頭骨5番を調整し、頭頂の形を整えるように施術していきました。
しかし小学生・・。じっと40分も仰向けでするのはモソモソ動いてしまって難しいので、手技での調整になりました。
週に1度の調整を行い続けて、家でもお母様に調整してもらうようポイントを指導しました。
すると、お母様から
「最近、先生の教えてくれたポイントを触ると、その夜はぐっすり眠ってくれますよ(笑)鼻水はまだ出るけど、寝息も以前より苦しくなさそうですよ。少しずつ変化しているのは分かります。」
調整を続けて半年以前まで眠るとビービーと聞こえた荒い呼吸音も、スースーを楽な音に変化しています。
しばらくして、お母様から報告がありました。
「この間、久しぶりの歯科検診だったんですけど、前に指摘された受け口が8割改善しているので、矯正する必要は無いです。と言われました(笑)受け口は諦めていたのに、ホントに良かったです。ありがとうございます。」
まだ小さい子供の骨格は大人に比べて柔軟なので、変化しやすいという事も、今回のAちゃんの受け口や鼻炎の改善につながったと思います。少しでも改善できて良かったです。
沖縄県中頭郡北谷町 HSTI骨格調整センター・コア上里 綾乃