薬は使いたくない喘息　HSTI症例記事一覧

喘息（ぜんそく）/空咳とは

喘息とはアレルギー反応や細菌・ウイルス感染などが発端となり、慢性的な気管支の炎症によって発作的な喘鳴、咳など呼吸が苦しくなる症状をきたす疾患のことです。呼吸器の病気の中では最も患者数が多く、100人中3～5人いると推定されています。

喘息患者の喉、気管、気管支などは炎症を起こし、腫れているため、刺激に過敏に反応するようになります。タバコの煙や花粉、あるいは冷たい空気などに簡単に反応して、気道粘膜が炎症を起こし、腫れてむくんできます。また喘息が発生すると炎症を起こした気道粘膜からから多くの粘液が産生されるため、気管支の内部は粘度の高い痰でいっぱいになります。すると気管支をとりまく筋肉（気管支平滑筋）が収縮して開かなくなり、気管支が細くなります。

これらの変化が息の出入りを阻害して咳や胸苦しさ、呼吸困難感そして喘息発作を起こすのです。喘息の発作は気管支の炎症が強く気道が過敏になっているときに起こります。

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【喘息の種類】
喘息は大きくアレルギー性の喘息（アトピー型喘息）とアレルギーの兆候の見られない喘息（感染型）に分けられます。

1． アレルギー性喘息（アトピー型喘息） 室内環境や屋外の様々な有機物に対して、アレルギーを起こして喘息になるタイプで小児喘息に多いのが特徴です。季節性があったり、環境のアレルゲンに反応して急に症状がでたりします。またアトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎の合併も多いです。

2． 非アレルギー性喘息 成人喘息、特に高齢者に多く、冬場に悪くなることが多いのが特徴で、様々な原因で起こります。例えば胃液の逆流によるもの、慢性気管支炎や肺気腫などに合併したもの、蓄膿症や慢性鼻炎を合併しているもの、解熱鎮痛剤など薬剤性のもの、喫煙や細菌感染などが関係していることもあります。

またアレルギー性喘息でも非アレルギー性の喘息の特徴を兼ね備えているものもあり、これを混合型喘息と呼ぶ場合もあります。

喘息は、子供に多く、重積発作では、高度の呼吸困難を伴い、長年にわたり、患者本人だけでなく、家族全体を巻き込むこともあるなど本人および家族とっても深刻な問題となることがあります。現在、適切な治療により良好にコントロールすることはできますが、喘息の根治は今だに難しい病気です。